路地裏の四畳半から、
全国対応の工房へ
buffleheadlasci.comの物語は、1992年の春、京都・五条の古い町家の四畳半で始まりました。創業者の祖父が遺した婚礼箪笥を前に、修復師の中村義一は途方に暮れていました。漆の剥がれ、引き出しの歪み、鏡板の傷。当時の京都には民間の修復工房が少なく、相談できる相手も限られていました。
「ないなら自分でやるしかない」。そうして始めたのが、buffleheadlasci.comの原点です。箪笥一台の修復に半年をかけ、ようやくその品格を取り戻した時、手仕事の持つ力を改めて知りました。
1998年には工房を現在地へ移し、家具修復に加えて陶磁器・絵画・染織の各分野へ業容を広げました。現在では四名の専門修復師と三名のアシスタントが所属し、北海道から沖縄まで年間100件以上の案件を承っています。
私たちの考え
三つの指針観察に勝る技術なし
buffleheadlasci.comは、すべての案件を「診る」ことから始めます。肉眼、ルーペ、紫外線、可視光線。素材を観察せずに手を動かすことは決してありません。
足し算より引き算
修復は「足す」のではなく「整える」行為です。傷を消すことよりも、品物の本質を見失わないことを優先します。
次代へ手渡せる仕事
五年後、十年後、百年後。それでも美しい状態を保てるか。buffleheadlasci.comは時間を味方につける修復を追求します。
依頼主との対話
お預かりした品物が「どこから来て、どこへ帰るか」。その物語をお聞きするところから、私たちの仕事は始まります。
工房の風景
京都五条の工房より
工房の歩み
主要な出来事1992年 — 創業
京都・五条の町家にて、修復師・中村義一がbuffleheadlasci.comを開業。婚礼箪笥一台から活動を開始。
1998年 — 工房移転
現在の五条本工房へ。専用修復室、資料室、応接間を備える。
2005年 — 全国対応開始
北海道・東北エリアからの依頼を契機に、出張サービスを本格化。北海道から沖縄まで全国対応へ。
2012年 — 染織部門設立
山本美咲が参画し、染織修復部門を新設。着物・帯・裂地・タペストリーを扱う。
2019年 — 修復件数1,000件突破
創業以来の累計修復件数が1,000件を超える。記念冊子を関係各位へ配布。
2024年 — 1,200件達成
現在、工房は四名の専門修復師体制で運営。年間100件以上の案件を継続的にお預かりしています。